【国歌】『JanaGanaMana』(ジャナ・ガナ・マナ「インドの朝」) ノーベル文学賞を受賞した詩人、ラビンドラナート・タゴール作
【面積】328万7263人?
【人口】10億4970万人(2003.7)
【首都】デリー(人口1378万人)
【元首】アドブゥル・カラム大統領
【政体】政治は連邦共和制で、議会は二院制となっている。元首は大統領で、首相は大統領が
任命するという形式をとっているが、実際の力は首相の方が上である。
現在の首相は、マンモハン・シン。
【民族構成】トルコ・イラン、インド・アーリア、スキト・ドラヴィダ、アーリョ・ドラヴィダ、 モンゴロ・ドラヴィダ、モンゴロイド・ドラヴィダ
の7種
【宗教】ヒンドゥー教徒81.3%、イスラーム教徒12.1%、キリスト教徒2.3%、
スィク教徒1.9%、仏教・ジャイナ教徒を含むその他の宗教2.4%
※ヒンドゥー教Hindu 「ヒンドゥー」は「India」の語源でもあり、ヒンドゥー教とはその名の通り「インド教」でもある。BC1500年ごろからインドに侵入を始めたアーリア人は、独自の神々と火を炊く祭式を持っていた。祭式を司るバラモン(僧)が強い支配権をふるったのでバラモン教とも呼ばれる。 バラモン教は、インド先住民の持つ宗教概念や土着の神々を次々と取り入れながら変化し、ヒンドゥー教と発展していった。このため、ヒンドゥー教は、多神教と見える一面があるが、神々は一つ一つ独立して存在するのではなく、いわば宇宙そものである唯一・至高の存在が、個々の神格の形をとって現れたものと考えられる。さらに、進歩的なヒンドゥー教思想は、その至高の存在が他のどの宗教にも共通するとみなし、「いくつもの川が、流れこそ違ってもやがて一つの大海に注ぐように、すべての宗教が目指すゴールはひとつだ」と説明する。ヒンドゥー教徒は、特定の開祖・聖典を持たず、教団として組織されてもいないが、基本にはこの至高の存在への信仰であり、また日常生活でもカースト制を守り、特有の礼儀・風習を続けることを法(ダルマ)にしている点で、共通性を持っている。宇宙の根元原理・万物の本体であるブラフマン(梵)と、自我の本質アートマン(我)との一致(梵我一如)に達すること、すなわち輪廻から解脱することを理想とする。苦行、ヨーガ、バクティ(神へ無条件に自ら委ねること)などの方法により、その境地を追求する。
※イスラーム教Islam 7世紀にムハンマドが創始した宗教で「コーラン」を聖典とし、唯一神アッラーを崇拝する。インドには、8世紀頃からアラブ人によって伝わり始めた。やがて、インドにイスラームの王朝が建てられると、一時はインドの大部分を政治的に支配するほどの勢力になり、この後イスラーム教はインド文化(特に北部)に大きな影響を及ぼした。イスラーム教信者のことを、インドでは「ムサルマーン」ということが多い。インド・パキスタンの分離独立後もインドの人口の12%を占める「ムサルマーン」が住んでいる。インドのイスラーム教徒はほとんどがインドにいた人たちで、アースト制のもとで圧迫されていた下層の人々が集団で、神の下の平等を説くイスラーム教に改宗していった例もある。「Communal Cash」という言葉があるが、これはヒンドゥーとイスラーム間の緊張関係が高まって暴動化する事態をいうもの。
※スィク教Sikh
パンジャーブ人であるグル・ナーナク(GuruNanak 1469-1538)が開祖。イスラーム教の影響を受けて、ヒンドゥー教を改革した宗教。絶対真理として神を崇拝し、偶像礼拝、カースト制度を否定し、人間の平等を唱える。人口の1.9%ほどだが、パンジャーブを主に、インド全域で、ビジネス、交通運輸、軍関係の仕事に活躍している。頭髪や髭を切らない掟を持つため、束ねた長髪にターバンをかぶり、髭をたくわえる姿が特徴的。アーリア人の血が濃く、肉食もするので、体格が立派で押しの強い感じの人が多いようだ。タバコは絶対吸わない。小数ながら信徒の結束は強く、インド会社の中では特異な存在である。
※ジャイナ教Jaina
仏教とほぼ同時期に成立した宗教で、ヴェルタマーナを開祖とする。ヴァナル制を否定し、行為が業を生み、輪廻に束縛されると考え、厳しい戒律と苦行を守って解脱にいたろうとする。そのため、不殺生・無所有が強調される。人口の0.5%だが、信用があるため商売でも成功する。その収入を寺院にもどんどん寄進するので、ジャイナ寺院は金のかかった建物であることが多い。
※キリスト教Isai
イギリスがインドを植民地にしてから広められたのではなく、1世紀にシリアの聖トーマスがインドにキリスト教を伝えた。16世紀にポルトガル人が伝えたカトリックとも異なる系統のキリスト教が今もインドに残る。
※仏教Buddha Dahrma 「ブッタ」とは「覚えった人・覚者」のこと。今から2500年ほど前、ルンビニー(現ネパール領)でシャーキャ(釈迦)族の王子として生まれた。人生の苦悩を解決する道を求めて出家、苦行を経て静かな瞑想に入り、ブッタ・ガヤーの菩薩樹の下で覚りを開いた。そして、生ある限り、覚った真理を人々に伝えることを決意。バナーラス郊外のサールナートで初めて法を説いた。 多くの人々に教化して80歳の高齢に達したブッタは説法の旅の途中で発病し、クシーナガルで静かに入滅した。ヒンドゥー教においては、仏教の創始者ブッタはヴィシュヌ神の9番目の権化とされている。
【言語】1967年の公用語法でヒンディー語を公用語とした。英語は補助公用語。
これを含め18の主要言語と844の方言がある。
識字率は59.5%(2003年)
【通貨と為替レート】使用通貨はルピー(Rs;Rupee)とパイサ(P;Paisa)
紙幣 1,2,5,10,20,50,100,500ルピー
1ルビー=100パイサ=2.5円、両替の時は100円=36ルピー
日本からはUSドルを持っていき、ホテルなどで両替
何と言ってもUSドルが一番便利である。ただし、1、5ドルといった小額を用意しておく。店によってはお釣りがないところがある。また、紙幣は弱くて破れやすいから取り扱いに注意する。切れたり破れた紙幣は信用がまったくなく、受け取ってくれない。観光地では、外国人用にドルや円で表示されていることが多く、ドルや円の方がルピーより得な場合がある。日本人だと分かると値段は円で言ってくる。
【祝祭日】全国的に祝日になるのは次の4日。これ以外に州ごとにさまざまな祝祭日がある。
共和国記念日1/26 独立記念日8/15 ガンディー生誕日10/2
【店】銀行・・・9:30〜17:00(土曜〜14:00)、日曜・祝日はクローズ
デパート、ショップ・・・・10:00〜19:00
レストラン・・・・・11:00〜23:00
【電圧とプラグ】220ボルト、50ヘルツ、B、Cタイプ
【チップ】基本的にはチップの習慣はないと言っていたが、ホテル等では目安としてRs10。
観光では、ツアーガイドには、客一人につきRs100が相場。
アンベール城の像使いRs20〜、ガンジス河でのボートRs10
観光地での靴の管理Rs10〜
【食事と水】インドと言えば「カレー」で多種多様なカレーがある。チキンやマトンなどの 肉類を使ったノン・ベジタリアン、豆を使ったベジタリアンに分けられる。 香辛料に「マサーラー」を使ったものが多い。ヨーグルトにつけたチキンに香 辛料をつけて釜で焼いた「タンドリーチキン」は有名。 主食は、北部がインドパン(チャパティーやナン)で、南部は米。 食後のデザートはヨーグルトが一般的です。
宗教上の理由で口にしてはいけないものは、ヒンドゥー教徒は牛を聖なるもの として牛肉は食べません。また、イスラム教徒は豚を不浄なものとして食べま せん。 水道水は飲まないほうがよい。ホテルやレストランで「Boild Water」と表示さ れた水差しが置かれているが、沸騰しているか疑わしい。ミネラルウオーター はどこでも購入可能(約Rs12)だが、買うときは栓が開いていないかを確認 する必要がある。また、ペットボトルの容器が弱いので取り扱いに注意が必要。
インドの大衆的な飲み物は、しょうが入りのミルクティー・チャイやヨーグルト
ドリンクのラッシーなどがあります。
インドの定食「ターリー」とは、大皿の意味で、米飯やチャパティー(パン類) の主食と、ダール、何種類かのカレー、アチャール(漬け物)、ダヒー(ヨーグ ルト)などを盛り合わせたもの。駅の食堂や、列車内の食事はこれだし、一般の 食堂でもこの形で食事を出すところが多い。 [パン] チャパーティー・・フスマ入りの小麦粉(アーター)を水で練り、薄く焼きあげた もの。 ナーン・・・精製した白い小麦粉(マイダー)を焼いたパン。発酵させているので 膨らんでいる。チャパティーより高級で安いレストランには置いてい ない。 パーラーター・・ギー(精製したバター)を塗って、折り込んで焼いたもの。 ブーリー・・油で揚げて膨らませたもの。スナックとして駅や街頭販売されている。 [米] プラーオ・・香辛料を聞かせた炊き込みご飯で日本で言うピラフに似ている。 ビルヤーニー・・プラーオより値段が高いが、香辛料やナッツも使われ高級な料理。
レモンライス・・レモンで味付けしたあっさりしたご飯。 [スープ]ダール・・軟らかく煮た豆にマサーラーを加えて味付けしたスープのこと。 [カレー]「サブジー(Sabji)」とは野菜のことで野菜カレーを「サブジー」という。 アールー(ジャガイモ)、マタル(グリーンピース)フール・ゴービー(カリフ ラワー)、バンド・ゴービー(キャベツ)、ベィガン(ナス)、ビンディー (オクラ)、タマータル(トマト)、バーラク(ほうれん草)など1種類か多くて
2種類でカレーを作る。 肉料理でも野菜料理でも料理名に「コーフター」が付けば団子のこと。パニールとは、白くて柔らかいチーズのこと。菜食料理によく使われる。
ノンベジタブルの食事に使われる肉はマトン(羊肉)。マトン以外の肉は、チキンでマトンより値段が高く肉の中では一番高級。
コールマーは、ヨーグルトに付けておいて肉を使うカレー。ドー・ピアザは、玉ねぎをたくさん使ったもの。マサーラーは、クリームなどを使ってこくを出したカレー。チキン料理では、タンドゥーリ・チキンは有名で、ヨーグルトに漬けたチキンをいろいろな香辛料をつけて、タンドゥーリと呼ばれる土のかまどで焼き上げたもの。
イスラム風の焼肉はカバーブ(Kabab)。シーク・カバーブは、ひき肉をちくわ上にして焼いた料理。変わったところでは、羊の脳みそのカレBrain Curryがある。
チャーイChai・・ミルク・砂糖・しょうが入りの紅茶(1杯Rs5)
Thums UP、Lahar Pepsi・・インド製コーラ(Rs10)
Marza・・マンゴジュース
[ビール] Black Label、地方によっては、Golden Eagle、Kingfisher Lagerなどで、 大瓶1本Rs50〜80と割高。(レストランでは80〜170Rs)
【気候】12月〜2月頃がベストシーズン。(乾季11〜2月、雨季7〜8月)
冷涼期1〜2月、暑期3〜6月、雨季7〜9月、モンスーン後退期10〜12月
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デリー
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1月
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2月
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3月
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4月
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5月
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6月
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7月
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8月
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9月
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10月
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11月
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12月
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気温:最高
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21
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22
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29
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33
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41
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36
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35
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34
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34
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35
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29
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24
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:最低
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7
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9
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14
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20
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27
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29
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26
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26
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26
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20
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15
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8
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降水量
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20
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15
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10
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-
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-
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60
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220
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180
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150
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40
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− |
-
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【時差】日本より3時間30分の遅れ。日本の12:00は、インドの8:30
【郵便】郵便局の営業時間は、10:00〜16:30。日本への絵葉書はエアメールでRs6。
【電話】日本へ電話するときは、 00(国際電話識別番号)+81(日本の国番号)+相手先の電話番号(市外局番の最初の0は取る
【安全面】<治安>インド最北部のカシュミール領有問題で、パキスタンとは緊張状態にある。 そのためこの地域の治安は極度に悪化しており、観光どころではない。 また、西部ではイスラム教徒とヒンドゥー教徒の宗教対立が先鋭化してお り、治安が悪化している。
<犯罪>詐欺や睡眠薬強盗が観光地で多発している。特に、デリーでは旅行会社がら みの詐欺事件が多発している。 <健康>基本的には予防接種は必要ないが、雨季は衛生状態が悪化するので気をつけ る。警察・・100 消防署・・101 救急車・・102
【旅の道具】荷物は少なければ少ないほうがよい!必要なものはバザールで買うことが出来る。 服装は、着慣れたTシャツとGパンでOK。インドは、ほこりっぽいので目薬が
必要。また、カメラを持っていくなら、ブロワーは必要品。 荷物は、鍵のかかるバックパック(8kg以内)が便利であるが、貴重品は入れ
ないこと。貴重品等はショルダーバックに入れ首から斜めにかけ体の前で確保す るのが基本。
ウエットティッシュやティッシュ、レジ袋、懐中電灯、靴下カバーは必需品。
【電圧】インドの電圧は115/220/230/240、周波数は50Hz
プラグは、B、B3、BF、C、SE、Oの6種類で場所等によっていろいろです。
【病気】日本人がかかりやすいのは風邪と下痢。
【町並みについて】町は旧市街と新市街に分かれている。旧市街にあるのは、イギリス統治以前 からある歴史の古い城や王宮、または由緒ある寺院を中心にしてバザールが広 がる地区で、デリーやジャイプールなどはいまも城壁に囲まれている場合があ る。旧市街の面白さは、庶民の活気があふれるバザールを見て歩くこと。 新市街は、イギリス支配時代に、旧市街の外側に建設されたものが多い。軍隊 を駐屯させて、そこをイギリス人居住区やオフィス街にした地区をカントンメ ントCantonment(軍の駐屯地)と呼んでおり、それがそのまま新市街となって いることが多い。イギリスによって造られた、その支配の拠点となった新市街 は、今もその性格を残している。新市街のメインストリートは、イギリス風に The Mall(モール)と名づけられていることがよくある。 デリーでは、オールドデリーとニューデリーとはっきり旧市街と新市街が区別 を見せている。
【トイレ問題】インドは「紙のないトイレ」もっと極端にいうと「トイレのないインド」という現実から始まっていることを認識しなければいけない。インドの人は、紙を使わない。インドでは用を済ませたら、水の入ったコップ(1?ぐらい)を右手に持ち、後ろから器用に水をかけながら左手で洗い流す。そして残しておいた半分の水で左手を洗う(手動オシュレット)。インドにはトイレがないわけではなく、毎朝、野や川の岸辺に座り込んで用を足すのが日常となっている。トイレットペーパーはどの町でも手に入る(Rs15〜40)。日本からは1ロール持っていけば、なくなる頃には水式トイレに慣れるだろう。ただ、インドの町には、公衆トイレが少なく、女性用トイレはないと思った方がよい。インドでは下痢をするのが当たり前なのでどこでも用を足せるように常に紙を用意しておく必要がある。
【物乞い問題】インドを旅するには避けて通れない問題である。物乞いについて「貧困と怠情のせい」という人がいるが、貧困についてはインドの国内問題とばかりもいえない。世界の一方に富が集中し、他方ではguy支社が出ているような世界全体の構造のしわ寄せが表れているともいえる。インドのように富が一部に集中し、誰もが好きなところへ入って好きな仕事を始めることが出来ない社会では、本人が怠情であるないにかかわらず、物乞いによってでしか生きられない人がいるのは事実である。「バクシーシ」はチップ。
【町での移動】インドの町で代表的な乗り物といったらリクシャー(Rickshaw)で、第2次世界大戦前に日本から輸入し、広まった「人力車」がその語源。現在では、オートリクシャーで小型オート三輪の後部を二人掛けにした幌付の小さな乗り物。ドライバーをリクシャーワーラーと呼ぶ。
◎サイクルリクシャー(自転車で引っ張る日除けの幌が付いた乗り物)
◎タクシー(黒と黄のツートンカラー。車種はインドのアンバサダーでメーター制が基本)
◎市バス(一番安い交通機関Rs1.5〜2.5)
◎電車
◎ターンガー(馬車)
◎路面電車(コルカタを走っているチンチン電車)
※鉄道王国インド 1853年4月16日、ボンペイ(今のムンバイ)で最初に鉄道が走って以来、インドの鉄道は2003年に150周年の記念の年を迎えた。鉄道網は6万3000Kmを越え世界第2位の規模で、総駅数は6856駅、1日の乗降者数は1400万人。また、コルカタやデリーでは地下鉄も走っている。
インドの列車内は全席禁煙・禁酒です。喫煙されたいときはデッキに出れば可能です。(駅構内も禁煙)ツアーで利用する夜行列車は、エアコン付2台寝台で、カーテン・読書灯があり、シーツや毛布のサービスもあります。盗難防止用にチェーンを持っていくとよい。昼間はエアコン付座席車で片側3人掛けと2人掛けに分かれている。列車の編成は長いが、貫通路でつながっていないことが多い。食堂車はなく、列車内の食事はパントリカー(食事を作るための車両)から注文して持ってきてもらったり、車掌が注文をとって次の停車駅で弁当を積み込んだりする。また、停車時間が長いことが多いので、ワゴンからものを買うことが出来る。
※カースト制度 インドの身分制度として知られている「カースト制度」だか、これはもとからインドにあった言葉ではない。「カースト」という言葉は、インド人(ヒンドゥー)の間に特異な身分制度があるのに気付いたポルトガル人が、それを「カスタ」と名付けたのが語源といわれている。また、独立後の新憲法はカーストによる差別を禁じており、法的には「カースト制」は存在しないことになっている。
BC1500年ごろから北インドに侵入にた白色人種系のアーリア人は、先住民族(ドラヴィダ人など肌色の濃い人々)を平定し、その支配を固めるとともに、ヴァルナと呼ばれる身分制度を作り上げた。「ヴァルナ」とは、サンスクリットで「色」を意味する言葉。当然、支配者であり、肌色の白い自分たちを上位に置き、被支配民族を下に置いた。
また、アーリア人のなかにも、社会的機能による区分である「四姓」ができた。
・宗教礼儀を専門とするバラモン(祭司)
・軍事・政治を司るクシャトリア(王族・武士)
・商工業活動に従事するヴァイシャ(平民)
・被支配民族のシュードラ(奴隷)
この古代的身分制度ヴァナルが、カースト制度の基本を成している。その後、ヴァイシャ、シュードラは、それぞれの職業ごとに細分化され2000以上の中世的身分制度として固定された。これは、職業を生まれによって決定・世襲するものであり、「生まれ」を意味する「ジャーティ」という言葉で呼ばれ、非常に強い影響力を持って人々を束縛している。
このヴァルナとジャーティが一緒にされ、日本ではカースト制度と呼ばれている。人間への差別として批判されることの多いカースト制度だが、現実のヒンドゥー社会では、カースト制度を受け入れ、その内部でそれぞれの分を守ることによって生活を保障されている面もあり、同一カースト内では互いに助け合う共同体的な機能も持っている。また、ヒンドゥー教とも深く結びついており、ヒンドゥー教徒の意識の奥底に刻印されている。そのため、現実に不合理な差別を思い知ってはいてもその根本的な解決は難しいというのが現実である。 カースト制度で特に問題とされるのが、不可接民(英語でUntochable)の存在で、カースト内の位置すら与えられず、触れただけ、目にしただけでも汚れるものとして差別されてきた。不可触民は1億人近くいると言われ、社会の底辺で大きな労働力を提供しているが、その地位は非常に低いままである。
【ヒンドゥー語】
NAMASTE(ナマステー)こんにちは
DHANYAVAD(ダンニャワード)ありがとう
挨拶「ナマステー」・・人に会ったら朝でも夜でも「ナマステーまたはナマスカール」。この言葉は、ヒンドゥー教徒の挨拶だが、全インドで通用する「あなたを敬う」という意味のいい挨拶。「ナマステー・ジー」と「ジー」を付けて言うともっと丁寧な言い方になる。合掌は、インドでは日本のお辞儀にあたる仕草。別れのときも「ナマステー」でよい。本当にまた会いたい人には。「フィル・ミレーンゲー・ジー(またお会いしましょう)」と付け加える。また、握手や荷物を受け取るときは「右手」で行う。
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